志村けんさんの三鷹豪邸は現在どうなった?解体売却と遺産の真相
志村けんさんの三鷹豪邸は現在どうなった?解体売却と遺産の真相とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
三鷹の豪邸が売却・解体に至るまで数年の歳月を要した背景には、日本の税制と「突然の別れ」がもたらした過酷な相続手続きの現実がありました。
志村さんは生涯独身で、配偶者や公的に認知した子供はいませんでした。そのため、民法の規定に基づき実兄である長男・知之さんや次男・美佐男さんら兄弟が法定相続人となりました。しかし、志村さんは70歳という若さで、新型コロナウイルス感染症により急激に体調を崩して亡くなられました。病状急変だったため、財産の処分方法を記した公正証書遺言などの法的な遺言書は残されていませんでした。
推定10億円以上ともいわれた総遺産には、三鷹の豪邸や預貯金のほか、著作権・原盤権、数多くの美術品や骨董品が含まれていました。兄弟が直面したのは、評価額に応じて課される数億円単位の相続税を「現金で納付」しなければならないという高いハードルでした。日本の相続税法では、被相続人の死亡を知った翌日から10か月以内に申告・納付を行わなければならず、兄弟相続の場合は配偶者控除が使えず税額加算(2割加算)も発生します。
さらに現場を悩ませたのが膨大な遺品整理でした。自宅内には数万点に及ぶコントの台本、世界中から集めたVHS・DVDの映像資料、舞台衣装、さらには数々の受賞トロフィーやファンからの贈り物などが整然と並べられていました。兄の知之さんは当時の取材に対し、「弟が大切にしてきたものを軽々しく捨てるわけにはいかない」と語っており、事務所スタッフや関係者と協力しながら、ひとつひとつ手作業で仕分け・保管先の手配を進めたため、物理的な処分に膨大な時間を要したのが実情です。