街から消えたシェル石油の真相|出光統合と貝殻マークの現在地
街から消えたシェル石油の真相|出光統合と貝殻マークの現在地の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
街角からシェル石油の看板が消えた最大の要因は、2019年4月に実施された出光興産と昭和シェル石油の経営統合です。国内の石油元売り業界は、少子高齢化や若者の車離れ、ハイブリッド車・電気自動車(EV)の普及に伴うガソリン需要の長期低落傾向という構造的課題に直面していました。
経済産業省の主導によるエネルギー供給構造高度化法の施行を背景に、過剰な精製能力の削減と経営効率化が急務となった両社は、激しい企業文化の違いを乗り越えて対等統合を決断。これにより、国内シェア首位のENEOSホールディングスに対抗する巨大エネルギー連合が誕生しました。
統合当初は「出光」の出光マーク(アポロマーク)と「昭和シェル」の貝殻マークが併存していましたが、2020年11月に発表された新給油所ブランド戦略に基づき、2021年4月から全国の拠点を新ブランド「apollostation」へ順次統一する作業がスタートしました。このリブランドによって、ロイヤルティ契約や二重の物流コストが最適化され、街中から「貝殻マークのガソリンスタンド」が姿を消すこととなったのです。