通り魔とは?無差別殺傷の動機と防犯・遭遇時の対処法を徹底解説

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日常の会話やニュース報道で広く用いられている「通り魔」ですが、刑法上に「通り魔罪」という独立した犯罪規定は存在しません。法律上の罪名としては、実行された行為の態様と結果に応じて「殺人罪(刑法199条)」「殺人未遂罪(刑法203条)」「傷害罪(刑法204条)」「暴行罪(刑法208条)」などが適用されます。

行政・治安当局における明確な区分として、警察庁は通り魔事件(無差別殺傷事件)を以下のように定義付けています。

「人の自由な通行が許されている場所において、特定の動機・理由がないまま、通りがかりの不特定多数の者に対して凶器等を用いて殺傷する事件」

通り魔の最大の特徴は、「被害者と加害者の間に面識や直接の利害関係が一切存在しない」という点です。金品強盗や痴情のもつれ、暴力団抗争といった従来の古典的犯罪とは異なり、被害者側に落ち度や原因が皆無であるため、いつ・どこで・誰が標的になるかを事前に予測することが極めて困難とされています。

歴史的な視点で見ると、江戸時代に武士が刀の切れ味を試す目的で通行人を斬りつけた「辻斬り(つじぎり)」と混同されるケースがあります。しかし、辻斬りが身分制度下における武術の誇示や刀剣の試し斬りを主目的としていたのに対し、現代の通り魔は自己の鬱屈した感情の爆発や社会への報復、あるいは破滅願望といった内面的な病理が主軸となっており、その発生メカニズムと社会的背景は大きく異なります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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