3次元を駆ける武道「躰道」とは?空手との決定打の違いと実戦性の真相

3次元を駆ける武道「躰道」とは?空手との決定打の違いと実戦性の真相についての最新情報をご紹介します。

躰道のダイナミズムを支えているのが、身体運動を幾何学的に分類した「躰道の五大技法」です。この5つの操体運動を組み合わせることで、無数の技が生み出されます。

  • 旋(せん):旋体技
    垂直軸を中心としたコマのような水平回転。相手の攻撃を半身で受け流しながら、回転の勢いをそのまま手刀や裏拳、回し蹴りに乗せて放ちます。
  • 運(うん):運体技
    波のような上下の跳躍運動。相手の足元への攻撃を跳び越えながら飛び蹴りを浴びせる、あるいは自ら跳躍して重力落下とともに打撃を叩き込みます。
  • 変(へん):変体技
    前後の傾斜運動。自ら上体を前や後ろへ倒し込み、相手の上段突きを潜り抜けながら、地を這うような位置から蹴り上げます。映画マトリックスのような劇的な回避と反撃を両立します。
  • 捻(ねん):捻体技
    螺旋状の雑巾を絞るような捻転運動。体幹を強烈に捻り絞ることで、至近距離からでも強烈な貫通力を持つ螺旋打撃を生み出します。
  • 転(てん):転体技
    側転、前転、後転などの回転運動。床に手をついて身体を反転させながら相手の死角に回り込み、踵落としや変則蹴りを繰り出します。躰道アクロバット武道と称される象徴的な技群です。

これらの五大技法を軸に、躰道の競技会は大きく「法形(ほうけい)」「実戦(じっせん)」「展開(てんかい)」の3部門で競われます。

空手でいう「型」に相当するのが「躰道法形」です。決まった動作手順の中で五大技法を正確かつ流麗に繰り出し、体軸の乱れや技のキレ、呼吸法を競います。そして1対1で戦うのが「実戦」ですが、観客を最も驚嘆させるのが躰道独自の「展開競技」です。

展開競技は、主役となる「主(しゅ)」1名に対し、「脇(わき)」と呼ばれる敵役5名が次々に襲いかかるという、1対5の立体的な模擬実戦です。制限時間内(約25〜30秒前後)に、主役は五大技法を駆使して5人を次々と撃破していかなければなりません。あらかじめ綿密に練られた構成のもと、寸止めギリギリの高速打撃と側転・バク転・宙返りが交錯する様は圧巻で、武道関係者のみならずパフォーマーやアクション監督からも「世界最高峰の生身の殺陣」と絶賛されています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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