国保と社保の違いは?なぜ保険料に大差がつくのか徹底比較【完全版】
国保と社保の違いは?なぜ保険料に大差がつくのか徹底比較【完全版】に関する主要な事実を分かりやすくまとめました。最新データをご覧ください。
「会社を辞めた途端、保険料の請求額が跳ね上がった」「独立した同僚が国保料の高さに悲鳴を上げている」といった話を耳にしたことがある方は多いはずです。国保と社保の違いを理解する上で、最大の分岐点となるのが「保険料の計算ロジック」と「扶養制度の有無」です。
会社員や公務員が加入する社会保険(健康保険組合や全国健康保険協会=協会けんぽ)では、毎月の給与や賞与を区切りにした「標準報酬月額」に一定の保険料率を掛けて算出します。最大の利点は、算出された金額を会社と従業員で50%ずつ折半して負担する点にあります。さらに、一定の年収基準(原則年収130万円未満など)を満たす配偶者や子どもを「被扶養者」として追加しても、保険料は1円も増えません。
対照的に、自営業者やフリーランス、無職の方が加入する国民健康保険は、自治体が運営主体となります。保険料は「前年の所得(所得割)」に加えて、加入者1人あたりにかかる「均等割」、1世帯あたりにかかる「平等割(自治体による)」などを合算して世帯単位で計算されます。そして最も大きな負担要因は、事業主負担がなく全額自己負担であること、さらに国保には扶養という概念が存在しないことです。
つまり国保の場合、収入のない乳幼児や専業主婦(夫)であっても、世帯員としてカウントされるたびに「均等割」が人数分上乗せされます。これが、子どもが多い世帯ほど国民健康保険料が高すぎる理由として挙げられる構造的な要因です。