ストレスで歯茎が腫れる本当の理由と治し方|放置の危険性と受診目安
ストレスで歯茎が腫れる本当の理由と治し方|放置の危険性と受診目安の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
鏡を見て「歯茎に何かできている」と気づいたとき、多くの人が混同しやすいのが口内炎と歯茎の腫れの違いです。アフタ性口内炎は、粘膜の表面に直径数ミリの円形または楕円形の浅い潰瘍ができ、中心が白〜黄色がかり、周囲が赤く縁取られます。患部に直接食べ物や歯ブラシが触れた瞬間にピリッとした鋭い痛みが走るのが典型的な特徴です。
対して、歯周組織の炎症に起因する腫れは、粘膜の奥深くからぷっくりとドーム状に膨らみ、拍動に合わせた鈍いズキズキ感や圧迫感を伴います。とくに警戒すべきは、歯茎から膿が出る原因と詳細まとめにあるような、歯周ポケットからの排膿や「フィステル(サイナストラクト=瘻孔)」と呼ばれる白いニキビのような突起です。これは歯の根の先端(根尖部)に膿が溜まり、骨を溶かして歯茎表面へ膿の出口を作ってしまった状態を示しています。
では、この歯茎の腫れは放置するとどうなるか。痛みが一時的に引いたからといって放置を決め込むと、取り返しのつかない事態を招きます。歯周病菌は歯を支える歯槽骨を水面下で溶かし続け、気づいたときには歯がグラグラになり、最終的に抜歯を余儀なくされます。さらに近年の病理研究では、破壊された毛細血管から歯周病菌が血流に乗って全身へ巡る「菌血症」を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病の重症化リスクを跳ね上げることが立証されています。口の腫れを侮ることは、全身の健康を危機に晒すことと同義なのです。