焼死体報道の現場で何が起きているのか?身元特定と死因究明の深層
焼死体報道の現場で何が起きているのか?身元特定と死因究明の深層の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。
科学捜査の現場では、これまで鑑定不能とされてきた過酷な条件下での身元特定技術が飛躍的な進化を遂げています。
その筆頭が、解剖前に全身を詳細にスキャンする死後画像診断(Ai:Autopsy imaging)の高度化です。超高精細マルチスライスCTを導入した専用施設では、遺体を切開することなく、炭化した筋肉の下にある微細な骨折、体内に残された凶器の破片、銃弾、異物、さらには血管内の空気塞栓などを3次元立体画像で即座に可視化します。これにより、解剖時の証拠破壊を防ぎつつ、極めてピンポイントで確実な死因究明が可能となりました。
また、全国の警察・法医学教室と日本法歯科医学会が推進する「歯科情報ネットワークのデジタル化」も実用フェーズに入っています。従来は紙のカルテやフィルムを目視で探していた作業が、マイナンバーカードに紐づく医療情報基盤や電子カルテの全国的データベース照会と連携。身元不明遺体の口腔スキャンデータから、該当候補者をAIアルゴリズムが一瞬でスクリーニングするシステムが本格稼働しています。