毛皮のマリーズ解散の真相と名盤The Endが放つ衝撃の引力
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2010年、彼らは老舗レーベルである日本コロムビアから突如としてメジャーデビューを果たす。ボロボロの革ジャンから華美なスパンコールの衣装、羽根飾り、そして濃密なメイクへ。T・レックスやデヴィッド・ボウイを彷彿とさせるグラムロックへの劇的なシフトは、当時の邦楽ロックリスナーの度肝を抜いた。
だが、それは単なる懐古趣味のコスプレではなかった。保守化しつつあった当時の日本の音楽業界に対する、極上のアイロニーであり挑戦状だったのだ。茶の間向けのポップスが席巻するチャートへ、毒々しいグラムの意匠をまとって堂々と侵入していく快感。志磨遼平はメディアを道化のように操りながら、大衆のど真ん中にロックンロールの毒を流し込んだ。