「おじゃったもんせ」の本当の意味とは?鹿児島弁の語源と名酒・名店
「おじゃったもんせ」の本当の意味とは?鹿児島弁の語源と名酒・名店について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。
テレビドラマや観光パンフレットの影響から、「鹿児島県民はコンビニやカフェでも毎日『おじゃったもんせ』と挨拶している」と思い込んでいる人は少なくありません。しかし、現地のリアルな言語環境を取材すると、一般的なイメージとは異なる実態が浮かび上がってきます。
鹿児島市内の天文館エリアで飲食店を営む40代の店主は、取材に対して「地元の若いスタッフや友人同士がプライベートで『おじゃったもんせ』と言うことはまずありません。普段の生活で使うには丁寧すぎて、少し芝居がかった響きになるんです」と苦笑いしながら証言します。実際、SNSや知恵袋などにおける「おじゃったもんせ」に対するネットの反応を検証しても、地元出身者からは「空港に降り立った時に看板を見て帰郷を実感する言葉」「おばあちゃんが法事の時に親戚へ使っていた記憶がある」といった声が大半を占めています。
また、もう一つのよくある誤解が「帰る時の挨拶(さようなら・お疲れ様)」との混同です。音の響きが柔らかいことから、別れ際にも使えると勘違いして店の出口で「おじゃったもんせ!」と声をかけてしまう旅行者が見受けられますが、語源が「おいでくださった」である以上、退店時に使うのは誤用となります。帰り際に声をかけるのであれば、感謝を伝える「ありがとさげもした」や、労いを表す「おやっとさあ」を選ぶのが正解です。