岐阜・養老天命反転地の狂気!なぜ傾く?スニーカー必須の奇妙空間

岐阜・養老天命反転地の狂気!なぜ傾く?スニーカー必須の奇妙空間について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

養老天命反転地を訪れた人がまず抱く疑問は、「なぜこんな無謀な場所を作ったのか」という点に尽きます。手掛けたのは、国際的に高い評価を受けた美術家・建築家の荒川修作(1936〜2010)と、そのパートナーである詩人のマドリン・ギンズ(1941〜2014)です。1995年の開園以来、30年以上にわたり来訪者を翻弄し続けています。

二人が掲げた究極のテーマは「死の克服(天命を反転させること)」でした。平坦で安全、何不自由なく暮らせる近代建築に慣れきった人間の身体は、感覚が鈍磨し、生きる活力を失っていく――そう考えた荒川氏らは、あえて平衡感覚を奪い、重力と対峙させる空間を構築しました。歩くことすら覚束ない不安定な地面に立つことで、人間が本来持っている本能や知覚を極限まで呼び覚ますことこそが、この施設の真の目的です。

単なる奇抜なアトラクションではなく、人間の身体能力を揺さぶり「人間としての新たな可能性を開拓する実験場」として誕生した背景を知ると、目の前に広がる歪んだ風景がまったく異なる意味を持ち始めます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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