耳の後ろのしこりを押すと痛い原因とは?危険サインと受診科目を徹底解説
耳の後ろのしこりを押すと痛い原因とは?危険サインと受診科目を徹底解説についての真相を徹底解説します。
耳の後ろにしこりができ、指で圧迫した際に痛みが生じる場合、主に4つの疾患が疑われます。それぞれ発生する深さや組織、痛みのメカニズムが異なるため、自身の症状がどこに該当するかを冷静に見極める必要があります。
第一に最も頻度が高いのが耳介後リンパ節の腫れと炎症(リンパ節炎)です。風邪や扁桃炎、虫歯、頭皮の湿疹などから細菌やウイルスが侵入すると、耳の後ろにあるリンパ節が免疫反応を起こして腫れ上がります。大豆から小豆ほどのサイズで、触るとコリコリと動き、押すと明確な圧痛を伴うのが特徴です。
第二に挙げられるのが粉瘤(アテローム)の感染による炎症です。皮膚の内側に袋状の組織ができ、皮脂や角質が蓄積する良性腫瘍ですが、細菌が侵入すると「炎症性粉瘤」化し、耳の後ろが赤く腫れ上がって押すと激痛が走ります。中央に黒い点(開口部)が見えることも珍しくありません。
第三に、毛穴の奥でブドウ球菌などが繁殖する毛嚢炎(毛包炎)や「おでき(せつ)」です。皮脂分泌が多い耳の後ろはニキビやおできができやすく、触ると皮膚の表面がピリピリ・ズキズキと痛みます。
第四に、耳たぶの下から耳の後ろにかけて広がる唾液腺の炎症である耳下腺炎です。流行性耳下腺炎(おたふく風邪)のほか、細菌性や唾石(唾液の通り道にできる石)が原因となる場合があり、食事の際にズキズキ痛む原因となる点が皮膚疾患との大きな見分け方です。