富士山は何県にある?静岡と山梨の論争と山頂「境界未定」の真相
富士山は何県にある?静岡と山梨の論争と山頂「境界未定」の真相についての真相をお届けします。
かつて静岡県と山梨県の間では、「表富士(静岡)か裏富士(山梨)か」「新幹線の車窓から見える姿こそ本物」「富士五湖越しの逆さ富士こそ至高」といった激しい領有権・ブランド論争が繰り広げられていました。しかし現在、その構図は大きく変化しています。
現在でも登山ルートの性格には両県で明確な違いが存在します。
- 山梨県側(吉田ルート):登山者の約6割が集中するメインルート。山小屋や救護所が充実しており初心者向けとされる一方、混雑対策が長年の課題。
- 静岡県側(富士宮・須走・御殿場ルート):最短距離で山頂へ挑める富士宮ルート、砂走りで有名な御殿場ルートなど、登山のバリエーションが豊富で中上級者やリピーターに人気。
2013年に富士山が「世界文化遺産」に登録されて以降、両県の関係は対立から「共同保全パートナー」へと完全にシフトしました。2024年から本格導入された山梨県側の吉田ルート通行予約・通行料徴収システムに続き、静岡県側でも登山者管理システムの高度化が進められるなど、オーバーツーリズム対策と自然環境保護に向けた両県の連携はかつてないほど強固になっています。