「辻」の点が一つと二つの違いは?出し方や戸籍表記の真相を徹底解説
「辻」の点が一つと二つの違いは?出し方や戸籍表記の真相を徹底解説に関する疑問を徹底的にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
多くのビジネスパーソンが「昔のワープロやパソコンでは点1つだったはずなのに、いつの間にか点2つに変わっていた」と証言するのは、記憶違いではありません。その決定打となったのが、経済産業省の主導で実施された「JIS2004(JIS X 0213:2004)規格改定」です。
日本の文字コードの歴史を振り返ると、1978年に制定されたJIS C 6226(JIS78)および1983年の改定(JIS83)では、当時の印刷業界や手書きの実態に配慮し、「辻」の標準字形(例示字形)をしんにょうの「点1つ」として登録していました。そのため、Windows 95、98、XP時代のパソコン環境では、「つじ」と打って変換すると例外なく「点1つの辻」が表示されていたのです。
ところが、2000年に国語審議会がまとめた「表外漢字字体表」において、「印刷文字の伝統を尊重し、表外漢字は原則として康熙字典体(正字)に揃える」という答申が出されます。これを受けた2004年のJIS改定により、「辻」「榊」「樋」「飴」など合計168文字の例示字形が点1つから点2つ(あるいは正字体)へ強制的に変更されました。
2007年に登場したマイクロソフトの「Windows Vista」がこのJIS2004規格を標準採用したことで、日本中の企業や自治体で画面上の文字が突然「点2つの辻」に差し替わり、印刷物や名簿の差し替えを巡って巨額のシステム改修費とクレーム対応が発生することになりました。これが、現在も続くデジタル上の表記揺れの歴史的真相です。