安美錦の現在と安治川親方の手腕|怪我と引退の真相・家族の素顔に迫る
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幕内在位97場所、通算907勝という大記録を打ち立てた安美錦が土俵を去ったのは、2019年7月の名古屋場所でした。当時すでに40歳。現役関取最年長として土俵に立ち続けていましたが、初日から連敗を喫し、右膝を痛めて途中休場を余儀なくされます。
公の記者会見で語られた引退理由は、長年騙し騙し付き合ってきた膝の限界と、何よりも「これ以上、相撲に命を懸けるだけの気力を振り絞ることができなくなった」という、心身の完全燃焼でした。後見人やファンからも「もう十分に戦った」「胸を張って土俵を降りてほしい」と労いの声が相次ぎ、満身創痍のレジェンドは潔くまわしを置いたのです。
引退相撲・断髪式は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受け、実に2年以上の延期を余儀なくされました。そして迎えた2022年5月29日、両国国技館。約300人のはさみ入れが行われ、師匠であった伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)が大銀杏を切り落とした瞬間、安美錦の瞳からは大粒の涙が溢れ出しました。ネット中継やテレビ特番で見守ったファンからも「あみたん、本当にお疲れ様」「相撲界一かっこいい引き際」と、感謝と感動のコメントがSNS上に溢れ返りました。