鯛のあら煮を料亭の味に変えるプロの技|生臭さを完全排除する黄金比
鯛のあら煮を料亭の味に変えるプロの技|生臭さを完全排除する黄金比の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
下処理が完了したら、いよいよ煮込みの工程に入ります。家庭でのあら煮が失敗しやすい理由の一つに、「最初から全ての調味料と水を同量で入れてコトコト煮てしまう」点が挙げられます。プロが作る鯛のあら炊きは、清酒を極めて贅沢に使い、短時間で旨味を凝縮させるのが鉄則です。
魚の身を引き締めず、奥まで上品な甘辛さを浸透させるための調味料の割合は、以下の比率が最もバランスに優れています。
【鯛のあら煮・黄金比率(アラ1尾分:約500〜600g基準)】
・清酒:200ml(4部)
・水:100ml(2部)
・濃口醤油:50ml(1部)
・本みりん:50ml(1部)
・上白糖または中双糖:大さじ1.5〜2(約0.5部)
・生姜スライス:1〜2片分(薄切り)
調味料を投入する順番にも明確な意味があります。最初に「酒・水・砂糖・みりんの半量」を平鍋に入れて沸騰させ、強火の中にアラを並べます。アルコールが激しく蒸発する際の「共沸現象」によって、下処理をくぐり抜けたわずかな魚臭成分が空気中へ一気に揮発します。最初から醤油を入れてしまうと塩分によって魚の表面タンパク質が急激に凝固し、身が硬くなって中まで味が浸透しにくくなるため、醤油は煮立ち始めてから2〜3分後に回し入れます。