デジタル疲れのZ世代が吸い寄せられる「緑の羅紗」――大塚の老舗『ビリヤード ブラザー』が令和の深夜に起こしている静かな革命
デジタル疲れのZ世代が吸い寄せられる「緑の羅紗」――大塚の老舗『ビリヤード ブラザー』が令和の深夜に起こしている静かな革命にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
一歩足を踏み入れると、そこは時間の流れが歪んだかのような錯覚に陥る。壁に飾られた年代物のキュー、使い込まれた木製のスコアボード、そして静かに佇む重厚なビリヤードテーブル。高度経済成長期からバブル期にかけて、日本中を席巻したビリヤードブームの面影が、ここにはそのまま残されている。
多くの同業店が時代の変化とともに姿を消していく中、この場所は奇跡的にその姿をとどめ続けた。派手なLED照明や爆音のBGMはない。あるのは、緑の羅紗(ラシャ)と、球がぶつかり合う小気味よい音だけだ。この「引き算の美学」こそが、かえって現代において唯一無二の価値を生み出している。