小5漢字スキルで伸び悩む決定的理由|光文書院テスト満点への処方箋
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「4年生までは宿題のドリルをこなすだけで常に満点近くだったのに、5年生になった途端、プレテストで50点台を連発して泣き出した」――。都内在住の小学5年生の母親が語ったこの告白は、決して例外的なケースではありません。現場の教員たちが異口同音に指摘する小学5年生漢字のつまずく理由の根幹は、学習指導要領における「語彙の質的変化」にあります。
文部科学省の規定に基づく小学5年生配当漢字一覧には、合計193文字が並びます。文字数自体は4年生の202文字よりもわずかに減少しているものの、問題はその内実です。低学年で習う「山」「川」「車」のような視覚的・具体的な対象を表す文字は皆無となり、「構」「統」「職」「導」「態」「資」といった、目に見えない社会構造や抽象的な観念を表す漢字が一気に押し寄せてきます。
発達心理学の知見に照らすと、10歳から11歳の時期は「具体的操作期」から「形式的操作期」への過渡期にあたります。意味のイメージが掴めないまま、複雑なへんとつくりを記号として丸暗記しようとするため、線の本数が1本足りない、トメ・ハネが曖昧になる、同音異義語(例:「指導」と「志望」、「仮定」と「過程」)を取り違えるといったミスが激増する構造ができあがっているのです。