片足立ちで傾く骨盤の罠!トレンデレンブルグ徴候の真相と改善法

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インターネット上の健康情報やSNS動画では、「中殿筋を鍛えればトレンデレンブルグ歩行は劇的に改善する」といった短絡的な言説が散見されます。横向きに寝て足を上下に動かす「サイドレッグレイズ」や、ゴムバンドを巻いた「クラムシェル」などのエクササイズが盛んに推奨されていますが、臨床の知見から言えば、これら単体のトレーニングだけで歩行が正常化することは稀です。

第一の盲点は、オープンキネティックチェーン(非荷重位)での筋力向上と、クローズドキネティックチェーン(荷重位)での協調運動は全く別物であるという点です。寝た状態で足を外転させる筋力が高まったとしても、地面に足をついて体重が乗った瞬間に、固有受容器からの感覚入力と体幹・骨盤帯のインナーマッスルが連動しなければ、骨盤を空中で支える反射的な筋活動は発火しません。

第二の重大な誤解は、杖(ステッキ)を持つ手を間違えているケースが驚くほど多いという実態です。患者の自己判断によって、痛む足側(患側)で杖をついている場面が散見されます。物理学的に、骨盤の傾きを是正し中殿筋の負担を減らすためには、「患側と反対側の手(健側)」で杖を接地しなければなりません。健側で杖をつくことで支持基底面が広がり、テコの反対側に上向きの床反力を生み出して中殿筋の必要トルクを最大50%以上軽減できます。自己流の間違った対処法は、病態をかえって固定化させるリスクを孕んでいます。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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