右の奥歯が痛いのは心臓病の予兆?虫歯ゼロに潜む心筋梗塞の真実
右の奥歯が痛いのは心臓病の予兆?虫歯ゼロに潜む心筋梗塞の真実とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。
医療現場のカルテや患者の闘病記録を分析すると、歯の異変から心筋梗塞の危機に直面した人々の生々しい証言が浮かび上がってきます。
「通勤時に最寄りの駅の階段を駆け上がると、決まって右の奥歯と下顎がギリギリと万力で締め付けられるように痛んだ。虫歯だと思い歯科医院を2軒回ったが、レントゲンを撮っても異常なし。『神経の過敏症かもしれない』と痛み止めを処方されたが全く効かなかった」
都内のIT企業に勤務する50代男性の手記に記されたこの体験は、典型的な狭心症による放散痛が奥歯に出現していたケースです。男性はある朝、出勤前の自宅で猛烈な歯の激痛とともに激しい冷や汗と嘔気に見舞われ、救急搬送。冠動脈造影検査の結果、右冠動脈の90%以上が閉塞寸前となっており、緊急ステント留置術によって一命を取り留めました。
大手医療ポータルやSNS上のコミュニティ、知恵袋などの相談欄でも、「右の奥歯が痛くて噛めないのに歯医者では何ともないと言われた」「運動した時だけ歯が浮くような痛みが走る」といった声が数多く寄せられています。痛みの発生場所が「口の中」であるため、患者自身が心臓の異常を連想できず、数週間から数か月にわたって歯科を転々とする「ドクターショッピング」に陥ってしまう実態が浮き彫りとなっています。