第一三共Adr株価と円換算の真相|Pts比較と今後の見通し解説
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ADRを巡るもうひとつの重大な盲点は、「為替スプレッドとドル円レートの歪み」です。初心者投資家の中には、「第一三共 ADR リアルタイム」チャートを見て、米ドル建ての株価が上がっているから企業価値が評価されたと短絡的に解釈する人が後を絶ちません。
ADR円換算の基本計算式は【DSNKY株価(米ドル) × 為替レート(ドル円)= 円換算株価】です。例えば、米国の製薬セクター全体が軟調でDSNKY自体が1%下落していたとしても、深夜に急激な円安(1ドル=150円から155円など)が進行した場合、円換算のADR株価はプラスに反転します。これは第一三共という企業の創薬力や業績が評価されたのではなく、単なる通貨価値の下落を反映した「見かけのプラス」に過ぎません。
逆に、円高局面ではどれほど有望な治験データが公表されても、円換算価格が押し下げられ、東証での寄り付きが伸び悩む現象が起きます。さらに、ADR価格には取扱銀行(預託銀行)の手数料やスプレッドが内包されているほか、「第一三共 ADR 配当金」を受け取る際にも米ドルから日本円への両替コストおよび現地の外国源泉徴収税が差し引かれます。日本居住者が純粋な中長期資産形成として投資する場合、あえて米国市場でDSNKYを買い付ける合理的理由は乏しく、あくまで「東証4568株の先行指標」としてウォッチするのが鉄則です。