うだつの上がる町並みとは?語源の真相と美濃・脇町の名所を徹底解剖
うだつの上がる町並みとは?語源の真相と美濃・脇町の名所を徹底解剖についての疑問解決ガイドをご紹介します。
日本全国に点在する伝統的町並みの中でも、「うだつの上がる町並み」として双璧をなすのが岐阜県美濃市と徳島県美馬市脇町です。いずれも国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていますが、繁栄を支えた産業や街の構造には明確な違いが存在します。
1. 岐阜県美濃市:美濃和紙が育んだ洗練の格子と破風うだつ
関ヶ原の戦い後、領主・金森長近によって築かれた美濃町。長良川の川湊を擁し、最高品質を誇る美濃和紙の原料や製品が集まる商業中枢として栄えました。町並みは「目の字通り」と呼ばれる計画的な格子状で、電柱が地中化された美しい景観が保たれています。軒先を飾る繊細な木製格子と、切妻屋根の上に凛とそびえる破風付きうだつのコントラストは圧巻です。
2. 徳島県美馬市脇町:阿波藍の巨万の富が築いた重厚な白壁
四国三郎・吉野川の舟運を利用し、全国の染織需要を支えた「阿波藍」の取引で莫大な利益を上げた脇町の商人たち。東西約430mの南町通りには、白漆喰の壁に虫籠窓(むしこまど)を備えた重厚な塗屋造りの豪商屋敷がずらりと並びます。脇町のうだつは特に分厚く、鬼瓦の造形美や家紋の細工が際立っており、一歩足を踏み入れるだけで江戸・明治の豪商の息遣いが伝わってきます。