トリプルアクセルとは?難易度の理由と歴代女子選手の凄さを徹底解説
トリプルアクセルとは?難易度の理由と歴代女子選手の凄さを徹底解説の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
トリプルアクセルの基礎点は8.00点であり、3回転ルッツ(5.90点)を2点以上も上回ります。男子シングルでは今やショートプログラム・フリーともに組み込むことがトップ選手としての前提条件となっていますが、女子シングルにおいては歴史上、公式大会で成功させた選手が世界で20名程度しか存在しない「神の領域」であり続けています。
その最大の要因は、生体力学(バイオメカニクス)的な身体構造の制約にあります。
前向きに踏み切って3回転半を回り切るためには、「高さ」「滞空時間」「回転軸の細さ」の3要素すべてが極限レベルで要求されます。男子選手に比べて骨盤が広く筋肉量が少ない女子選手は、助走のスピードを垂直方向の跳躍エネルギーへ変換する際に大きな負荷がかかります。さらに、1260度を回り切るためには空中で腕と脚を瞬時に胸の中心へ引き締める強靭な体幹とインナーマッスルが不可欠です。
女子選手特有の課題として、ジュニア期からシニア期にかけての「第二次性徴(体型変化)」があります。骨盤が広がり重心が下がることで、それまで感覚で跳べていた回転軸が狂い、空中での回転速度が著しく低下してしまう現象です。この身体的変化を乗り越えてトリプルアクセルを維持・習得することが、いかに奇跡的な努力の上に成り立っているかが分かります。