郵便局の小銭両替で大損?手数料の最新ルールと無料化の裏ワザ
郵便局の小銭両替で大損?手数料の最新ルールと無料化の裏ワザの背景について、最新情報を詳しくお届けします。
「自分のお金を預けるだけなのに、なぜ高額な手数料を取られるのか」という感情的な反発は根強く存在します。しかし、日本銀行や全国銀行協会の公開データ、金融関係者への取材を総合すると、現金、とりわけ硬貨の維持・管理には膨大な物理的コストが発生しているという構造的背景が浮かび上がります。
金融機関が硬貨の計数・入金に対して手数料を徴収する主な理由は、以下の3点に集約されます。
第一に、「輸送・保管・警備にかかる物理的コスト」です。紙幣に比べて硬貨は極めて重く、容積も取ります。支店から日銀各支店、あるいは現金を集中管理するセンタ拠点へ硬貨を輸送する際、専門の現金警備輸送車の手配や燃料代、ガードマンの人件費が巨額に膨らみます。
第二に、「計算機器の維持・メンテナンス費用」です。窓口に設置された硬貨計算機(硬貨計数機)は、異物混入や汚損硬貨によって頻繁に摩耗・故障を起こします。大量の硬貨を迅速に鑑査・真贋判定する精密機械の保守契約には莫大な年間費用が投じられています。
第三に、「日銀への納入コストとキャッシュレス化の国策」です。日銀へ硬貨を納入する際にも所定の枠組みやハンドリングコストが発生します。加えて、政府が進めるキャッシュレス推進の波のなかで、現金決済インフラの維持管理費を利用者が応分に負担する「受益者負担の原則」へと日本の金融システム全体が完全に舵を切った結果といえます。