夜中に鳴る火災報知器!賃貸の電池切れは大家負担?音の止め方と交換費用

夜中に鳴る火災報知器!賃貸の電池切れは大家負担?音の止め方と交換費用に関するポイントを分かりやすくまとめました。詳細な解説をご覧ください。

消音を終えた翌朝、入居者を悩ませるのが費用の請求先です。「たかが電池代数千円だから自分で買って取り替えればいい」と判断するのは早計です。賃貸住宅において、火災報知器は単なる生活雑貨ではなく、建物全体の安全を守る法定設備だからです。

民法第606条第1項には「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う」と定められています。火災報知器は、賃貸借契約の対象である建具や給湯器、エアコンなどと同様に「建物付属の設備」として扱われるため、その修繕および機能維持にかかる費用は、原則として賃貸人(大家・オーナー側)が負担すべき性質のものです。

ただし、現場では契約内容をめぐるトラブルが頻発しています。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を意識しつつ、以下の論点を整理しておく必要があります。

賃貸借契約書の重要事項説明や特約条項に「電球、LED、電池などの消耗品の交換費用は乙(入居者)の負担とする」という【小修繕特約】が明記されている場合があります。この条項を根拠に、管理会社から「火災報知器の電池は消耗品なので入居者負担です」と告げられるケースがあるのです。

しかし、火災報知器の電池は家電量販店で数百円で買える単3乾電池とは異なり、機器専用の特殊コネクタ付きリチウム電池です。さらに重要なのは「設置からの経過年数」です。後述するように、火災報知器の本体耐用年数は10年と定められており、10年近く稼働している機器であれば、電池切れではなく「本体寿命による設備更新」と解釈するのが法規的にも合理的です。契約書に消耗品特約があったとしても、10年経過している設備本体の更新費用を入居者に負わせることは原則できません。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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