議員定年制はなぜ導入されない?自民73歳ルールの形骸化と賛否の真相
議員定年制はなぜ導入されない?自民73歳ルールの形骸化と賛否の真相に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
Q1:国会議員に法律上の定年制を設けることは本当に憲法違反になるのですか?
A1:明確に最高裁判所で違憲判決が出た判例はありませんが、憲法第14条の「法の下の平等」および第44条の「被選挙権資格の無差別」に基づき、年齢だけで一律に立候補資格を奪うことは違憲の疑いが強いというのが法制局の従来の見解です。法改正を行う場合、違憲審査請求に耐えうる合理的根拠の立証や、場合によっては憲法改正の議論が必要とされています。
Q2:自民党の「73歳定年ルール」は現在も守られているのですか?
A2:衆議院の比例代表名簿への登載基準としては現在も内規として維持されています。ただし、小選挙区で単独立候補して当選した議員には一切適用されないため、実質的に73歳を超えても活動を続けるベテラン議員は多数存在します。また、参議院では運用の例外が認められるケースもあり、実質的な効果は限定的との批判が絶えません。
Q3:諸外国で議員の定年制を設けている国はありますか?
A3:民主主義を標榜する主要先進国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど)で、国会議員に一律の定年制を法制化している国はほぼ皆無です。カナダの上院(元老院)のように任命制の議員に対して75歳の定年が定められている特殊な例はありますが、民選の議会では「年齢制限をかけるのではなく、ふさわしくない長老は選挙で有権者が落選させる」という手法が民主主義の基本原則とされています。