そのしこり本当にニキビ?粉瘤との見分け方と放置・自己処置の罠
そのしこり本当にニキビ?粉瘤との見分け方と放置・自己処置の罠の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
粉瘤の治療を決意した際、多くの人が直面するのが「一般皮膚科」と「形成外科」のどちらを受診すべきかという選択です。結論から言えば、顔面や首元などの目立つ部位、あるいはすでに肥大化した粉瘤は「形成外科」での受診が推奨されます。
皮膚科は皮膚疾患全般の診断と薬物療法を主眼とするのに対し、形成外科は「傷跡を目立たせず、形態的・機能的に美しく治す外科手術」を専門領域としています。とくに露出部である顔のしこりに対しては、形成外科専門医による真皮縫合や皮膚の緊張線(RSTL)に沿った切開が不可欠です。
現代の粉瘤治療において主流となっているのが、くり抜き法(へそ抜き法)と呼ばれる低侵襲手術です。従来の切開法がしこりの長径の約1.5〜2倍にわたって木の葉状に皮膚を切開していたのに対し、くり抜き法では特殊なパンチ器具(直径2〜4mm程度)を用いて開口部ごと小さな円形孔を開け、そこから内容物を絞り出した後に萎んだ袋を精密に引き抜きます。
公的医療保険が適用される皮膚皮下腫瘍摘出術の診療報酬に基づき、露出部の小手術であれば3割負担で1万円以下に収まるケースが大半です。高額な自由診療の美容クリニックに頼る前に、まずは保険診療を掲げる形成外科専門クリニックや一般病院の形成外科を受診するのが賢明な選択肢です。