卵管鏡下卵管形成術(Ft)は痛い?保険適用・費用と妊娠率の真実
卵管鏡下卵管形成術(Ft)は痛い?保険適用・費用と妊娠率の真実についての疑問解決ガイドをご紹介します。
非常にメリットの大きいFT手術ですが、万能の魔法ではありません。治療選択において直面するのが「卵管の再狭窄リスク」と「体外受精(IVF)との比較」です。
一度バルーンで押し広げた卵管であっても、クラミジア感染症の既往や子宮内膜症による慢性的な炎症がある場合、時間の経過とともに再び癒着を起こす可能性があります。術後1年〜2年を経過すると約20〜30%の割合で再狭窄・再閉塞が起こるとされており、これがFT手術の最大の弱点です。
そのため、全ての卵管障害患者にFT手術が第一選択となるわけではありません。以下の判断基準をもとに、担当医と綿密な治療方針のすり合わせを行う必要があります。
【FT手術が強く推奨されるケース】
・年齢が35歳未満で、卵巣予備能(AMH値)が十分に保たれている
・男性側に明らかな不妊因子(重度の乏精子症や精子無力症)がない
・「できる限り自然な形(タイミング法や人工授精)で授かりたい」という希望が強い
・体外受精へのステップアップに心理的・経済的な抵抗がある
【最初から体外受精を検討すべきケース】
・母体年齢が38歳以上であり、妊娠までのタイムリミットが迫っている
・AMH値が低く、残された卵子の数が少ないと予想される
・高度の男性不妊因子が同時に見つかっている
・卵管采周囲の高度な癒着や「卵管留水腫」など、FT手術のカテーテルでは対応が困難な病変がある
FT手術を受けた後、半年間集中してタイミング法や人工授精を行っても結果が出ない場合は、いたずらに時間を浪費せず、速やかに体外受精へ舵を切る明確な期限(撤退ライン)をあらかじめ設定しておくことが、後悔しない治療計画の鉄則です。