玉ねぎの黒い粉は黒カビ?毒性の真実と失敗しない洗い方・見分け方
玉ねぎの黒い粉は黒カビ?毒性の真実と失敗しない洗い方・見分け方の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
玉ねぎの薄皮や首元に付着する黒いススのような粉の正体は、一般に黒カビ病(黒いすす病)と呼ばれる現象で、主原因は土壌や空気中に広く常在する糸状菌の一種「アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)」の胞子です。
この菌は、醸造などで使われる黒麹菌の近縁種にあたり、自然界のどこにでも存在しています。玉ねぎが畑で育つ段階や収穫後の乾燥・貯蔵工程において、気温が25℃〜30℃前後かつ高湿度な環境に置かれると、外皮の表面で胞子が一気に増殖して黒い粉状のコロニーを形成します。
消費者が最も懸念する「毒性」についてですが、アスペルギルス・ニガーはカビ毒の中で最も恐れられるアフラトキシンを生成しません。農産物の衛生基準に関する研究報告でも、玉ねぎの外皮に発生した本菌が可食部である内部の鱗片(白い肉質部分)に有害な毒素を浸透させるリスクは、外皮が無傷である限り無視できるレベルと確認されています。
ただし、毒性自体は低くとも、カビの胞子は大量に吸い込んだり付着した手で目をこすったりするとアレルギー反応や呼吸器の不快感を引き起こす可能性があります。決して「無害だから雑に扱ってよい」というわけではなく、適切な衛生処置を施した上で調理に進む必要があります。