夜驚症の正体とNg対処法|夜泣きとの違いや原因・受診目安を解説
夜驚症の正体とNg対処法|夜泣きとの違いや原因・受診目安を解説の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
臨床の現場では、夜驚症と発達障害の関連性についての相談が後を絶ちません。自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)を抱える子どもにおいて、睡眠障害全体の合併率が高いことは医学的にも知られています。感覚過敏による入眠困難や、日中の感覚刺激の過剰な蓄積、自律神経の切り替えの難しさがノンレム睡眠時の覚醒異常を誘発しやすい素地となります。
ただし、「夜驚症があるから発達障害である」という直接の因果関係は成立しません。定型発達児であっても脳の発達途上において極めて普遍的に見られる現象であり、昼間のコミュニケーションや集団行動に課題がない限り、夜驚症単体を発達障害の予兆と結びつけて悩む必要はありません。
また、夜驚症は夢遊病(睡眠時遊行症)と同じ「ノンレム睡眠時覚醒障害」という睡眠時随伴症ファミリーに属します。恐怖や叫びが主体の場合は夜驚症、無表情のまま歩き回る行動が主体の場合は夢遊病と分類されますが、同一の患者で両方の症状が混在・移行することも珍しくありません。いずれも脳の一部のみが覚醒する同一スペクトラムの病態です。