引火点とは?発火点との違いとガソリン事故を防ぐ安全の全知識

引火点とは?発火点との違いとガソリン事故を防ぐ安全の全知識について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

物質が燃える現象を正しく理解するうえで、最も基本的でありながら誤解されやすいのが「液体そのものが燃えているわけではない」という物理的事実です。木材であれ石油であれ、燃焼とは「可燃性の蒸気(ガス)」が空気中の酸素と混ざり合い、熱源によって急速な酸化反応を起こす現象を指します。

コトバンクや化学辞典等の学術的な定義によれば、引火点とは「可燃性の液体または固体を加熱していったとき、その表面付近で空気と混合して燃焼下限界濃度の蒸気を発生する最低温度」と規定されています。つまり、液体から揮発した蒸気が「火種を近づけさえすれば燃え広がる濃度」に達するギリギリの温度ラインが引火点です。

JIS規格(日本産業規格:JIS K 2265シリーズ)では、この引火点を測定するために厳格な試験方法が定められています。測定法には大きく分けて「密閉式引火点試験」と「開放式引火点試験」の2系統が存在します。試料を密閉容器内で加熱して揮発蒸気の濃度を高めて測定する密閉式引火点試験(タグ密閉式、ペンスキーマルテンス式、迅速平衡密閉式など)は、密閉された保管庫やタンク内での危険性を評価するのに適しており、一般に開放式よりも低い温度で数値が測定されます。一方、大気開放状態で測るクリーブランド開放式試験などは、高引火点の潤滑油などで用いられます。消防法上の判定基準には、より安全側に立った密閉式の数値が優先して採用されています。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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