ラ・ムー大垣店の価格破壊はなぜ?24時間営業と100円たこ焼きの真相
ラ・ムー大垣店の価格破壊はなぜ?24時間営業と100円たこ焼きの真相に関する主要な事実を詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。
店内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、段ボール箱の上部を切り取っただけの状態で天井近くまで積み上げられた商品の山です。一般的なスーパーで見られる整然とした商品棚への陳列作業をほぼ排し、納品されたパレットやカートンケースごと売り場に展開する「ボックスストア」形式を採用しています。大黒天物産のIR資料や業界統計からも明らかなように、スーパーマーケットの経費において最大の比率を占めるのは人件費です。ラ・ムー大垣店では、品出しや陳列にかかる工数を極限まで削ぎ落とすことで、販売価格への転嫁を徹底的に防いでいます。
さらに見逃せないのが、自社プライベートブランド(PB)である「D-PRICE」の開発力と、岡山県を起点とする巨大な自社物流・製造プラントの存在です。商品の企画から原材料の調達、自社工場での一括製造、配送網に至るまでを自社グループで完結させる「製販一貫体制」を構築。中間マージンを排除し、大量バイイングによるスケールメリットを最大限に活かしています。たとえば1本数十円台で販売される清涼飲料水や、1玉数十円のうどん・豆腐類などは、この自社サプライチェーンの強靭さがあって初めて成り立つ価格設定です。
加えて、決済システムにおける合理化も徹底されています。一般的な流通小売業ではクレジットカードやコード決済の導入が進む一方、加盟店手数料が利益を圧迫する要因となります。ラ・ムー大垣店では、決済手段を原則として現金および独自の電子マネー(大黒天Payなど)に絞り込むことで、数パーセントにのぼる手数料コストを削減。削り取った経費をそのまま店頭の売価に還元するという明確な経営思想が、この圧倒的な安さの源泉となっています。