ドレミは英語で通じない?Cdefgab読み方となぜCからの真相
ドレミは英語で通じない?Cdefgab読み方となぜCからの真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
音楽を学ぶ上で混乱を避けるためには、各国における音名の違いを整理しておくことが欠かせません。日本国内では学校教育の「ドレミ(伊)」、ポップスやジャズで使われる「CDE(米英)」、クラシックの伝統的な「ツェー・デー・エー(独)」、そして楽典の教科書に登場する「ハニホヘトイロハ(日)」が入り乱れて使われています。
以下の対照表は、世界主要言語における音名と発音、さらにシャープやフラットの派生音表記を網羅したものです。
ここで特筆すべきはドイツ語の特殊性です。ドイツ語圏では、「シのナチュラル(B音)」を「H(ハー)」と呼び、「B(ベー)」はシのフラット(B♭)を指すという重大な差異が存在します。中世の楽譜筆写において、角ばったb(b durum=ナチュラル)と丸いb(b molle=フラット)を書き分ける過程で、角ばったbが「h」と誤認・定着したことが原因です。クラシックの現場や吹奏楽でドイツ音名を用いる際は、BとHの取り違えに細心の注意を払わなければなりません。
また、変化記号(派生音)の英語表現についても押さえておく必要があります。「♯」はsharp(シャープ)、「♭」はflat(フラット)と呼び、音名記号の後ろに配置します(例:C♯=C sharp、E♭=E flat)。日本語では「嬰(えい)ハ」「変(へん)ホ」と呼びますが、現代の実践現場ではほぼ英語表現が席巻しています。