薮宏太の舞台を徹底解剖!歌唱力・歴代主演作とチケット倍率の全貌
薮宏太の舞台を徹底解剖!歌唱力・歴代主演作とチケット倍率の全貌に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
薮宏太がこれまで主演・主要キャストとして挑んできた作品群は、ミュージカルの歴史的名作から日本初初演の意欲作、さらには重厚な日本文学まで多岐にわたります。ここでは、彼のキャリアにおける転換点となった重要作をピックアップして振り返ります。
1. 『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』
アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞という巨匠コンビの初期傑作。2020年に予定されていた日本版初演は新型コロナウイルスの影響により全公演中止の憂き目を見ましたが、2022年4月に待望の上演を果たしました。旧約聖書の物語をベースにした本作で、薮は波乱万丈の運命を辿る主人公ジョセフを熱演。全編ほぼ歌のみで進行する難曲の数々を、伸びやかなハイトーンと包容力に満ちた声量で見事に歌い上げ、上演を待ち望んだ観客に深い感動を与えました。
2. 『BE MORE CHILL(ビー・モア・チル)』
2022年夏にアジア初演として上演されたオフ・ブロードウェイ発の大ヒット青春SFミュージカル。薮が演じたのは、冴えない高校生ジェレミー。学校の人気者になりたい一心で「脳内スーパーコンピューター(スクイップ)」を体内に取り込むという奇抜な設定のなか、薮はオタク気質な少年の猫背な佇まいから、スクイップに支配されて変貌していくグラデーションを緻密に演じ分けました。現代的なポップ&ロックナンバーをハイスピードで歌いこなす高い歌唱技術が、演劇界で大きな話題を呼びました。
3. 『シー・ラヴズ・ミー(SHE LOVES ME)』
2009年に初演主演を務めた記念碑的ミュージカルに、2023年春、約13年ぶりとなる再演主演としてカムバック。香水店で働く実直な青年ジョージ役を演じました。初演時の初々しさから一転、13年の歳月で培った確かな包容力とスマートなコメディセンスを披露。文通相手とのすれ違いに一喜一憂する大人のロマンティック・コメディとして、作品全体のクオリティを一段引き上げる円熟味を見せつけました。
4. 『ふるあめりかに袖はぬらさじ』
2023年秋に明治座創業150周年記念公演として上演された有吉佐和子の不朽の名作。主演の大竹しのぶをはじめとする錚々たる名優陣が揃うなか、薮は幕末の横浜で通訳として生きる青年・藤吉役を担当しました。ミュージカルとは異なるストレートプレイのセリフ劇において、時代に翻弄される若者の純真さと悲哀を凛とした立ち姿と明瞭な発声で体現し、ストレートプレイ役者としてのポテンシャルの高さを証明しました。