ジャブラニ魔球の真相!なぜブレる?本田圭佑Fkと現在のプレミア価値
ジャブラニ魔球の真相!なぜブレる?本田圭佑Fkと現在のプレミア価値についての疑問解決ガイドをお届けします。
ジャブラニが起こした怪奇現象の根底には、皮肉にも「史上最も完璧な球体を目指した」というアディダスの先進技術がありました。サッカーボールは伝統的に32枚の六角形・五角形パネルを手縫いで縫い合わせて作られていましたが、アディダスは2006年ドイツ大会の「チームガイスト(14枚パネル)」に続き、ジャブラニでわずか8枚の立体成型パネルを熱接合(サーマルボンディング)する画期的なアプローチを採用しました。
表面の継ぎ目(シーム)の総延長は従来比で劇的に短縮され、限りなく滑らかな真球が完成。さらにボール表面には「グリップトグルーヴ」と呼ばれる微小な突起と溝を施し、飛行安定性を高めたはずでした。しかし、この構造こそが空気力学の罠を生み出します。
東京大学や筑波大学などの流体力学研究チームが風洞実験を行った結果、ジャブラニは時速約80〜90kmというプロ選手のシュートスピード領域で空気抵抗が急変する特性を持つことが判明しました。ボール後方に不規則な空気の渦(カルマン渦)が発生し、球体を押し出す圧力バランスが崩れることで、ボールが無回転状態で放たれた際に激しく左右上下へとブレる現象が発生したのです。「完全な球体」を作ろうとした結果、皮肉にも最も軌道が乱れる魔球が誕生してしまいました。