なぜ濁る?プロ直伝の鶏ガラスープの取り方と黄金色に澄ませる極意
なぜ濁る?プロ直伝の鶏ガラスープの取り方と黄金色に澄ませる極意の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
「おいしい鶏ガラスープは、鍋に火をつける前から始まっている」――これは出汁の専門家であるだしソムリエが一様に口を揃える鉄則です。精肉店から買ってきた鶏ガラをそのまま水に入れて煮出してしまうと、高確率で生臭さと雑味に満ちたスープに仕上がってしまいます。骨の周辺には、流通の過程で残った内臓、酸化しやすい皮下脂肪、そして血の塊が付着しているためです。
鶏ガラ下処理のコツにおいて、最も神経を注ぐべき工程が鶏ガラ血合いの取り方詳細まとめに集約されます。鶏ガラの背骨の内側(窪みの部分)を指でなぞると、暗赤色をしたレバー状の塊が張り付いています。これは俗に「血合い」と呼ばれる腎臓の残渣です。この組織は鉄分と血液を極めて多く含み、加熱すると強烈な生臭みと黒ずんだ濁りの原因になります。調理前の下処理では、流水を当てながら竹串やスプーンの柄、あるいは指先を使って、この赤黒い組織を骨から完全に掻き出してください。骨の隙間が白く綺麗に見えるまで徹底的に洗い流すことが、臭みを断絶する絶対防衛ラインです。
続いて行うのが、ネット上でも議論が分かれる鶏ガラ茹でこぼしの真相の工程です。「旨味が逃げてしまうのではないか」と懸念する声も散見されますが、結論から言えば、家庭調理における茹でこぼしは必須です。骨や皮の表面には、酸化した脂質や運搬時に付着した雑菌、微細な肉片が存在します。これらを短時間の加熱で熱変性させて凝固させ、一気に洗い流す作業こそが茹でこぼしの真の目的です。
具体的な手順としては、深鍋にたっぷりの湯を完全に沸騰させ、水洗いした鶏ガラを投入します。再沸騰してから1分〜2分程度、表面が白っぽくなりアクの泡が浮き上がってきた段階で、躊躇なくザルへ引き上げてください。このわずか120秒の間に逃げる水溶性旨味成分(イノシン酸など)はごくわずかであり、むしろ不快な臭気物質(トリメチルアミンなど)を9割以上カットする絶大なメリットが上回ります。引き上げた鶏ガラを冷水に浸し、残った薄皮や黄色い余分な脂肪塊を指でちぎり取れば、プロ仕様の下処理は完了します。