妊娠後期のぎっくり腰のような痛み!動けない原因と陣痛の見分け方
話題沸騰中の 妊娠後期のぎっくり腰のような痛み!動けない原因と陣痛の見分け方について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
激痛に耐えかねた際、自宅の薬箱にある市販湿布に手を伸ばす行為は極めて危険です。ここには、一般にはあまり知られていない重大な医薬品リスクが潜んでいます。
妊娠中の湿布使用における重大な禁忌
市販の鎮痛消炎湿布の多くに含まれるケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、フルルビプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、皮膚から母体の血中へ移行し、胎盤を通過します。妊娠後期にこれらを使用すると、胎児の生命維持に不可欠な血管である「動脈管」が子宮内で早期に収縮・閉鎖してしまい、胎児循環不全や新生児遷延性肺高血圧症、羊水過少症といった深刻な事態を引き起こす恐れがあります。
「貼り薬だからお腹の赤ちゃんには影響しない」という思い込みは完全な誤解です。痛みが激しい場合でも、産婦人科医から処方された安全性の確認されている外用薬(アセトアミノフェン系軟膏や一部の温感パップ等)以外は絶対に使用してはなりません。
冷却か保温か?発症直後の温度管理
激痛が走った直後(発症から48時間以内の急性期)で、患部に熱感がある場合は、保冷剤をタオルで包み、仙骨周辺を1回15分程度局所冷却(アイシング)するのが効果的です。ただし、お腹全体を冷やすと子宮収縮を誘発するため、冷却は腰の痛点のみに限定してください。熱感が引いた慢性期は、ぬるめの入浴や蒸しタオルで温め、血流を改善させます。
妊婦ぎっくり腰は何科を受診すべきか?
「腰の骨が痛いのだから整形外科へ行くべきか」と迷う方が多いですが、妊婦ぎっくり腰の第一選択は必ず「かかりつけの産婦人科」です。産婦人科を受診すべき理由は明確に3つあります。
第一に、腰痛の背景に切迫早産や常位胎盤早期剥離などの産科的急患が隠れていないかを胎児心拍モニター(NST)や超音波で除外する必要があるためです。第二に、整形外科では妊娠中のレントゲン撮影や投薬に制約が多く、産科の承諾なしには踏み込んだ処置ができないケースが多いためです。産科で母児の安全を確認した上で、医師から提携先の整形外科や妊婦専門の理学療法士へ紹介状を書いてもらうルートが最も安全かつ確実です。