隈研吾が描く木の森へ!守山市立図書館の歩き方と魅力を現地レポ
隈研吾が描く木の森へ!守山市立図書館の歩き方と魅力を現地レポに関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
館内へ足を踏み入れてまず圧倒されるのが、天井一面を覆うスギ材のルーバーだ。建築設計・公共建築の分野で世界的評価を受ける隈研吾氏の真骨頂ともいえる、木造・集成材建築デザインが空間全体を包み込んでいる。地元の滋賀県産木材をふんだんに取り入れた構造は、冷たいコンクリートの図書館とは対照的で、まるで森の木陰を散策しているかのような錯覚を覚える。
設計上のハイライトは、館内を縦断する「本の道(ストリート)」だ。中央通路沿いに低めの本棚と多彩な閲覧席がゆるやかに配置され、視線が奥へと自然に抜ける。天井高の強弱や天窓からの自然光の取り込み方が実に巧みで、陰影のグラデーションが居心地の良さを底上げしている。木材の温もりとモダンな意匠が喧嘩せず、訪れる人の滞在時間を自然と引き延ばしてしまう魔法のような空間設計だ。