パーマした日のシャンプーは本当にNg?美容師が明かす真相と当日ケア
パーマした日のシャンプーは本当にNg?美容師が明かす真相と当日ケアについての真相をご紹介します。
ネット上の掲示板やSNSでは「当日にシャンプーした瞬間にパーマが全部真っ直ぐに戻ってしまった」という極端な体験談を目にすることがあります。しかし、結論から言えば、「シャンプー剤の成分そのものが直接ウェーブの結合を完全に分解して真っ直ぐにする」ということは科学的にあり得ません。
では、なぜ「洗ったら落ちた」と錯覚してしまうのでしょうか。そこには見落とされがちな3つの構造的要因が存在します。
第1に、最大のパーマ落ちる原因は「洗浄剤の界面活性剤」ではなく、濡れた髪を擦り合わせる「物理的摩擦と過度な牽引(引っ張り)」です。前述の通り、パーマ直後はシスチン結合が定着しきっておらず、濡れると結合が一時的に緩みます。その状態で指を激しく通してガシガシ擦り洗いをしたり、タオルで力任せにゴシゴシ拭いたりすることで、形成されかけたウェーブが物理的に引き伸ばされて変形してしまうのです。
第2に、美容室での「スタイリング剤による演出マジック」と「素髪の戻り」のギャップです。サロンの仕上がりは、熟練のブロー技術やパーマ用ムース、オイルによって最も美しい陰影が出るようセットされています。当日夜に洗髪してそれらのスタイリング成分が落ちると、セット前の素のウェーブ状態に戻るため、本人の目には「パーマが著しく落ちてしまった」ように映るケースが極めて多いのです。
第3に、「パーマの種類」による挙動の違いです。熱を用いて形状記憶させる「デジタルパーマ当日シャンプー」の可否を気にする声も多いですが、デジタルパーマは乾いた時にウェーブが最も強く出る特性(熱変性による固定)を持っています。一方、通常のコールドパーマは濡れている時に強くウェーブが出ます。デジタルパーマは熱処理を行っているぶんコールドパーマより定着が早い傾向にありますが、それでも施術当日はアルカリ残留によるキューティクルダメージのリスクが等しく存在するため、過信は禁物です。