京都大学と中核派の現在地|なぜ熊野寮は家宅捜索されるのか?実態を追う
京都大学と中核派の現在地|なぜ熊野寮は家宅捜索されるのか?実態を追うとはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
毎年のように報じられる京都大学の熊野寮への家宅捜索は、どのような力学で発生しているのでしょうか。警察(警視庁公安部や京都府警警備部)が機動隊を数百人規模で動員して家宅捜索に入る際、その容疑の多くは「運転免許証の虚偽更新」や「他大学での建造物侵入」「デモ活動時の公務執行妨害」など、寮自体とは直接関係のない別件容疑です。
捜査当局側の真の狙いは、中核派の機関紙発行拠点である前進社の関係者や指名手配犯が熊野寮をアジト(潜伏先)として利用していないかを確認し、組織の内部文書やデジタル機器を押収することにあります。関西における中核派の前進社京都拠点と熊野寮は緊密な連絡ルートを持っていると目されており、公安警察にとっては格好の監視対象です。
かつて1971年に起きた京大ポリスボックス事件(学内に設置された交番型警備拠点をめぐる衝突)以来、京大キャンパス周辺は警察権力と活動家の主権争いの最前線でした。現在の捜索時にも、寮生や活動家がスクラムを組んで令状の提示を求め、機動隊がエンジンカッターで門扉を破壊して突入する「儀礼化された衝突」が繰り返されています。