下前腸骨棘の痛みはなぜ起きる?サッカー剥離骨折の最新治療とリハビリ
下前腸骨棘の痛みはなぜ起きる?サッカー剥離骨折の最新治療とリハビリの疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
下前腸骨棘のトラブルは、急性期の骨折だけに留まりません。剥離骨折を起こした後に適切な整復や安静期間を経ずに不完全な状態で癒合してしまうと、骨が本来の形状を超えて前下方に過剰増生(骨棘形成)する場合があります。これにより引き起こされるのが、股関節インピンジメントと下前腸骨棘の関連障害、いわゆる「サブスパイン・インピンジメント(Subspine Impingement)」です。
股関節を深く曲げた際(スクワット動作や深く腰掛ける姿勢、サッカーのフォロースルーなど)に、突出した下前腸骨棘が大腿骨頭頚部や関節唇と物理的に衝突(インピンジメント)し、股関節深部の慢性痛や関節唇損傷を誘発します。成人のアスリートが「股関節の前側が詰まる」「深く曲げると痛む」と訴えるケースでは、過去の未治療の剥離骨折が遠因となっている例が少なくありません。