強皮症とは?手荒れ・冷え性に隠れた指定難病の真実と最新治療

強皮症とは?手荒れ・冷え性に隠れた指定難病の真実と最新治療について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

手のカサつきや指先の冷たさを自覚したとき、多くの人は皮膚科や近所のクリニックで保湿外用薬を処方してもらうにとどまります。しかし、自己免疫疾患の一種である強皮症が始まっている場合、一般的なスキンケアをどれほど入念におこなっても病勢を食い止めることはできません。

最大の識別点となるのが、医学界で「レイノー現象」と呼ばれる発作的な血流障害です。寒冷刺激や精神的ストレスにさらされた瞬間、指先へ血液を送る微小な動脈が異常に攣縮し、指の血色が「白(虚血)→紫(うっ血)→赤(血流再開)」と劇的な3相性の変化をたどります。単なる冷え性であれば手全体がじんわりと冷たくなりますが、レイノー現象では第1関節から先が境界線を描いたように白蝋化し、激しいしびれや痛みを伴うケースが目立ちます。臨床統計でも、全身性強皮症患者の95%以上がこの現象を初発症状として経験しているという紛れもない事実が存在します。

さらに見落とされがちなのが、手の甲から指にかけてパンパンに腫れ上がる「ソーセージ様腫脹」です。朝起きたときに指がこわばって握り込めず、指輪が抜けなくなるといった異変から始まります。この時期は「浮腫期」と呼ばれ、皮膚の硬化がまだ顕在化していないため、関節リウマチと誤診される事例も散見されます。皮膚の突っ張り感に加え、爪の甘皮部分に小さな点状の出血が見られる場合や、指先に治りにくい潰瘍(指尖部潰瘍)ができ始めたときは、速やかにリウマチ・膠原病内科の専門医による血液検査や毛細血管顕微鏡検査を受ける必要があります。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest