渋谷ハチ公像の知られざる歴史と真相|再開発の行方と世界が愛す理由
今注目を集めている 渋谷ハチ公像の知られざる歴史と真相|再開発の行方と世界が愛す理由について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
ハチ公の物語は、1923年(大正12年)11月に秋田県大館市で純血の秋田犬(あきたいぬ)として生まれたことから始まります。翌1924年、東京帝国大学(現・東京大学)農学部の教授であった上野英三郎博士に引き取られ、渋谷の地で愛情深く育てられました。
しかし、幸せな時間は長くは続きませんでした。わずか1年半後の1925年5月、上野教授は大学での講義後に脳溢血で急逝。主人の帰りを待ち続けるハチ公は、それから約10年間ものあいだ渋谷駅に通い続け、1935年(昭和10年)3月8日に息を引き取りました。
ハチ公像の歴史において特筆すべきは、現在の像が2代目であるという事実です。存命中の1934年に彫刻家・安藤照の手で建てられた初代ハチ公像は、太平洋戦争末期の1945年8月、金属供出令によって回収され、終戦前夜に溶解されて鉄道部品などに転用されるという過酷な運命を辿りました。戦後、荒廃した街に希望を取り戻そうと、安藤照の息子である彫刻家・安藤士(たけし)氏の手によって1948年に再建されたのが、私たちが日々目にする現在のハチ公像です。