点字ブロックはユニバーサルデザインではない?車椅子がつまずく真相と共存の技術
点字ブロックはユニバーサルデザインではない?車椅子がつまずく真相と共存の技術について見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
歩道と車道をつなぐ横断歩道上において、この矛盾が最も先鋭化したのが「エスコートゾーン」を巡る問題です。
エスコートゾーンとは、視覚障害者が横断歩道をまっすぐ渡り切れるよう、横断歩道の中央に敷設された帯状の突起物です。全盲の歩行者は方向感覚を失いやすく、横断中に車道側へ大きく斜行してしまうリスクがあります。エスコートゾーンは、まさに横断歩道での命綱として設置が進められました。
ところが、この設備が別の深刻な事態を引き起こします。雨の日に横断歩道を通過する自転車やバイクがエスコートゾーンの突起に乗り上げ、スリップして激しく転倒する事故が多発。さらに、車椅子利用者からは「青信号の短い時間内に横断歩道を渡らなければならないのに、中央の突起に前輪を取られて渡りきれなくなる」「突起を避けて渡ろうとすると車道端に追いやられて危険」という悲痛な声が相次ぎました。
警察庁や各都道府県の公安委員会は対応に追われ、突起の高さを低く見直したり、摩耗によって機能不全に陥った箇所の撤去を進めたりする自治体も現れました。しかし、撤去された現場では視覚障害者から「渡る方向が分からず命の危険を感じる」と強い抗議が寄せられるなど、福祉と福祉が衝突する「ゼロサムゲーム」の構図が浮き彫りになっています。