白杖とは?全盲だけじゃない真実とSosサインの意味・正しい声かけ法

白杖とは?全盲だけじゃない真実とSosサインの意味・正しい声かけ法に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

白杖(はくじょう)とは、視覚障害者が単独で安全に歩行し、社会生活を営むために欠かせない補装具です。厚生労働省の身体障害児・者実態調査や関連団体のデータによると、日本国内における視覚障害者のうち、明かりすら全く感じない「全盲」の割合は約1割から2割程度にとどまります。残る8割以上は、何らかの視機能が残されている「ロービジョン(弱視)」の人々です。

ロービジョンと一口に言っても、症状は千差万別です。「中心部だけが黒く抜けて周囲しか見えない視野欠損」「ストローの穴を覗いているかのように視野が狭まる視野狭窄」「光が眩しすぎて周囲が白飛びする羞明(しゅうめい)」「夜間や薄暗い場所で著しく視界が利かなくなる夜盲」など多岐にわたります。足元の小さな段差や縁石、向かってくる自転車の存在を目視で把握することは困難であり、白杖を使わなければ安全な移動は成り立ちません。

ジャーナリズムの現場や支援団体が整理している白杖の意味と役割には、大きく分けて次の3つの柱が存在します。

第一に「安全確保・障害物の検知」です。前方の地面を左右にスイングまたはローリングさせ、数十センチ先にある電柱、路面の突起、下り階段、水たまり、駅のホームの端などを触覚と反響音で捉えます。

第二に「路面情報の収集」です。舗装道路のアスファルト、タイルの材質、そして黄色い点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)の凹凸を杖先(チップ)を通じて手のひらに伝達し、今自分がどこにいるのかを空間的に把握(オリエンテーション)します。

第三に「シンボル(注意喚起)としての役割」です。周囲の歩行者や車、自転車に対して「自分は視覚に障害がある」という事実を視覚的に明示し、接触事故を未然に防ぐ重要なアイデンティティとしても機能しています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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