Zard「Good-Bye My Loneliness」誕生の真実
Zard「Good-Bye My Loneliness」誕生の真実に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
本作の音楽的な骨格を築いたのが、稀代のヒットメーカーである織田哲郎(作曲)と、辣腕アレンジャーの明石昌夫(編曲)によるタッグです。ふたりが作り上げたサウンドデザインは、その後のJ-POPのフォーマットを一変させる革新性に満ちていました。
織田哲郎は後に、この曲について「UKロックの少し湿り気のあるダークなトーンと、日本人の琴線に触れる歌謡曲の情緒を同居させた」と語っています。マイナーコードで進行する哀愁漂うメロディは、坂井泉水の声が持つ独特の憂いを最大限に引き出すために緻密に計算されたものでした。
そしてそのメロディに強靭な推進力を与えたのが、明石昌夫のアレンジです。80年代後半のシンセポップと重厚なアメリカンハードロックのエッセンスを掛け合わせ、歪んだディストーションギターとタイトなドラムパターンを前面に押し出しました。この「哀愁メロディ×ハードロックビート」の黄金比は、後に「負けないで」や「揺れる想い」といった歴史的大ヒット曲へ進化していく原点となったのです。