なぜ東広島市に人が集まるのか?異例の人口増と住みやすさの真相

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全国の地方都市が人口減少対策に頭を抱える中、東広島市人口増加の理由を紐解く上で欠かせないのが、重層的な産業集積と学術都市としての基盤です。市の中心的存在である広島大学東広島キャンパスには、学部生・大学院生・教職員を合わせて約1万5,000人規模の知的コミュニティが形成されており、街全体に若年層のエネルギーを絶え間なく供給しています。

さらに経済的な起爆剤となっているのが、グローバル半導体大手による大規模投資です。市内吉川工業団地に拠点を置くマイクロンメモリジャパン広島工場は、次世代DRAMの最先端製造ラインに対する巨額の設備投資を継続しており、経済産業省の手厚い助成と相まって数千人規模の高度技術者雇用を維持・拡大しています。現地の下請け企業幹部は取材に対して次のように明かします。

「半導体関連のサプライチェーンが市内に集積したことで、国内外から専門職の技術者やその家族が続々と移住してきています。外国籍の研究者やエンジニアも多く、学園都市の開放的な気風と合わさって、地方都市特有の閉鎖性を感じさせない独特の活気が生まれています」

製造業の強固な基盤と世界水準の研究開発機能が隣接している事実こそが、景気変動に左右されにくい安定した雇用を生み出し、若年層の定着を支える最大のエンジンとなっています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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