カレイの煮付け黄金比|身崩れ・パサつきを防ぎ料亭の味を再現する技法
カレイの煮付け黄金比|身崩れ・パサつきを防ぎ料亭の味を再現する技法の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
カレイ本来の上品な白身の旨味を引き立て、照りとコクを両立させる調味料の割合は極めて明確です。多くの日本料理店で基本とされるカレイの煮付け調味料の割合は、酒:醤油:みりん:砂糖=4:2:2:1(または計量スプーンで大さじ4:大さじ2:大さじ2:大さじ1)の比率に集約されます。
甘辛い濃いめの味付けを好む東日本仕立てや、子持ちカレイのように濃厚なコクを求めたい場合は、砂糖を1.5程度まで増やします。一方で、上品で繊細な味わいを狙うなら「酒3:醤油1:みりん1:砂糖0.5」と醤油と砂糖を抑えめに調整するのがセオリーです。
ここで極めて重要なのが、カレイ煮付け水を使わない理由です。家庭で煮魚が水っぽく仕上がってしまう最大の原因は、煮汁に水を加えてしまう点にあります。料理酒に含まれる有機酸やアミノ酸には魚特有のトリメチルアミン(生臭さ成分)を揮発・マスキングする作用があり、水で薄めずに酒をベースに煮詰めることで、短時間で身の内部まで旨味を浸透させつつ、外側に美しい照りをまとわせることが可能になります。