京都国立博物館の決定版見どころ2026!国宝と建築美を徹底解剖
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京都国立博物館を訪れた者がまず圧倒されるのは、時代の異なる二人の巨匠建築家が手掛けた建物が織りなす、類まれなコントラストです。広大な敷地に足を踏み入れると、煉瓦造の重厚な洋風建築と、ガラスと直線で構成された洗練された現代建築が、静かな調和を保ちながら対峙しています。
敷地の象徴である明治古都館(旧本館・重要文化財)は、赤坂離宮(現在の迎賓館赤坂離宮)などを手掛けた宮廷建築家・片山東熊の設計により、1895(明治28)年に竣工しました。フレンチ・ルネサンス様式を取り入れた優美な赤煉瓦造りのファサードは、近代日本の国家的な美意識と気概を今に伝えています。現在、同館は免震改修をはじめとする保存修理事業の推進期にあり、建物内部の公開は限定的であるものの、東山の山並みを借景にした重厚な外観と正門は、屋外彫刻のロダン作「考える人」とともに屈指の写真撮影スポットとして愛され続けています。
一方、展示の主舞台となる平成知新館を手掛けたのは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)新館や東京国立博物館法隆寺宝物館で世界的な評価を確立した谷口吉生です。2014年の開館以来、名建築として国内外の建築ファンを惹きつけてやみません。日本の伝統建築に見られる「障子」や「格子」の美学を現代的なアルミルーバーやガラスで再解釈した空間設計は圧巻の一言です。外光が柔らかく差し込むグランドロビーから一転、展示室内部は文化財保護のための厳格な温湿度管理と最新の免震構造、そして漆黒の空間に作品だけが浮かび上がる高度な光学設計が施されています。歩を進めるごとに日常の喧騒が削ぎ落とされ、平安仏画の繊細な截金(さえぎがね)や鎌倉彫刻の力強い鑿目(のみめ)と一対一で対峙できる静謐な環境が整えられています。