養殖と栽培漁業の違いとは?稚魚放流の仕組みと対象魚種を徹底解説
養殖と栽培漁業の違いとは?稚魚放流の仕組みと対象魚種を徹底解説についての最新情報をお届けします。
日本の漁業が「とる漁業」から「育てる漁業」へと舵を切った背景には、国際情勢の変化と海洋資源の急減という深刻な事情がありました。
1970年代後半、世界各国が沿岸から200海里(約370km)の水域を排他的経済水域(EEZ)に設定したことで、日本の遠洋漁船は海外の豊かな漁場から次々と締め出される事態に直面しました。さらに、乱獲や地球規模の海洋環境変化、海水温の上昇によって日本近海の天然水産資源も減少傾向に陥ります。
単に海にいる魚を獲り尽くすだけでは漁業が成り立たなくなる危機感から、「海を耕し、稚魚を放ち、資源を増やしながら計画的に獲る」という栽培漁業の発想が生まれました。同時に、消費者の需要に合わせて安定したサイズと脂の乗りを確保できる養殖技術の開発が急速に進展したのです。