地震雲とは?前兆の真相と気象庁見解・種類と見分け方を徹底検証

地震雲とは?前兆の真相と気象庁見解・種類と見分け方を徹底検証の真相について、最新情報を詳しくお届けします。

オカルト情報やSNSのまとめアカウントでは、地震雲があたかも体系化された予兆であるかのように、いくつかのタイプに分類されて拡散されます。しかし、それらのほとんどは気象庁が国際雲図帳に基づいて定義している「十種雲形(10種類の基本雲形)」および大気の波動現象として完全に説明がつきます。

代表的なパターンと、その気象学的な実態を整理します。

1. 断層状雲(空を二分する直線状の雲)
空の片側一面だけに濃い雲が広がり、もう片側が青空というコントラストを描く形状です。地震の前兆として最も恐れられやすい雲ですが、正体は寒冷前線や温暖前線の境界部、あるいは地形による下降気流の境目にできる「層積雲(そうせきうん)」や「高層雲(こうそううん)」の縁です。大気の湿潤層と乾燥層が綺麗に分かれている時に日常的に観測されます。

2. 放射状雲・肋骨状雲(魚の骨や扇状に広がる筋状雲)
中心の一点から放射状に伸びたり、肋骨のように等間隔で並んだりする雲です。これは上空5,000〜13,000m付近の強い偏西風(ジェット気流)に乗って発生する「巻雲(けんうん)」や「巻積雲(けんせきうん)」であり、遠近法によって地上からは放射状に広がっているように見えます。波状のものは「大気重力波」という空気の波のうねりによって水蒸気が凝結・蒸発を繰り返すことで規則的な縞模様を作ります。

3. 竜巻状雲・竜雲(垂直や斜めに立ち上る細長い雲)
煙突の煙のように立ち上る雲や渦を巻いたように見える雲は、低気圧や積乱雲の底面から垂れ下がる「漏斗雲(ろうとうん)」、または夕焼けや朝焼けの斜光を浴びて立体的に見える「細長い巻雲」です。遠方の積乱雲の背後にある影が重なることで、あたかも地上から立ち上っているような錯覚を引き起こします。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest